ガガガガガガガッツーーーーーーーーーーー! と、除雪車の音が聞こえた。 時計は夜の8時。 よし来た!排雪作業が始まった!! カーテンを開け、憲宗に指差して教えると 『ジャンバー着っから』 つって、急いで準備してる。 私も慌ててダウンと防寒ズボンを…
「とめてーーーーーー!!!!」 って、私の大声も雪に吸収されてしまう、ここはスキー場の山頂。 リフトを降りた憲宗が向かったのは上級者向けの「北壁コース」。 超ハの字。プルークボーゲンの上級者なんていませんから。 そして「北壁」と言う名の通り、…
気持ちの切り替えの早くなった憲宗。 すったもんだの末、水族館に入り、気持ちよく楽しむことが出来た。 お昼はみんな大好きな青塚食堂のラーメンでも食べようと言うことになり、坂道を下った。 と、青塚の前で凍りつく私。。。 目の前で焼かれているのは、…
11月。小雨の日曜日。 長女の期末テストが終わり、このタイミングを逃すと次はいつ行けるかわからないからと、小雨決行で小樽水族館へ向かった。 突然のお出かけはいつものこと。 車の中でもみんな楽しそうで、ちょっと無理してもやっぱり良かったなーなん…
半年間の治療だった。 秋に始まり、寒さへと向かう。 体の細い憲宗は、冬に一人で眠ると朝には体が冷え切っていた。 朝、目が覚めると一目散に長女を探し、力いっぱい抱きついて、冷えた体を温めてもらっていたらしい。 涙なしでは聞くことはできなかったけ…
普段の憲宗の遊びを記録。 見ているだけで、それまでの疲れなんて吹き飛ばされてしまい、癖になる感じは、どこか麻薬っぽいな。 そんな訳で、毎年過労でダウンしている私。。。 夏休みはジャック・スパロウ。 私のベルトがこんな使い方もできるなんて!! お…
さて、母ちゃんががんだと知った子どもたち。 その後はどんな様子だったかと言うと。。。 長女はテレビでがんの特番があると「母ちゃん見る?」なんて、録画してくれていた。 きっと自分でも興味があったのだろうと思う。 テレビを見て、次女は 「母ちゃんは…
いつかの24時間テレビ。 闘病作品はあまり興味を示さない長女が「はなちゃんのみそ汁」を見るんだと、珍しく放送時間をチェックしていた。 24時間テレビは毎年8月。その頃の私は夏休みの過労で日々精一杯のことが多くて、その日もテレビを見る体力はな…
「残念ながら、リンパ転移してたので、武田さん若いから抗がん剤治療は絶対ね」 と、まさかのまさか。 いつもフランクな主治医が笑わなかった訳だ。 どうするこうする考えながら、翌日、逃げるように退院。 施設から帰宅した長女と憲宗とは抱き合って号泣の…
自分でがんを自覚したのは2月のある朝だった。 ここには詳しく書かないが、自覚症状はないけれど直感で気付いていた。 もともと予約していた健康診断が3月だったから、そのまま日々を過ごし、「便潜血」の結果に「やっぱりなー」というのが、素直な感想。 …
医療関係者の方々が「親ががんになった時、子どもへの告知」というようなテーマで勉強会を開くらしく、体験者として参加するお話を引き受けた。 私は当時、小5・小2の娘たちにがんであることを告知。憲宗には絵カードで、私が病気になったことを伝えた。 …
正直、小さい頃よりは回数は減りました。 以前は食べたいものをリクエストする手段もなかったので、テーブルに並んだおかずを見ては「気に入らねー!」と、全裸で家を出て行って裏の交番のおまわりさんと帰宅することもありました。 納得出来ないこと、理不…
「言葉を持たない男の子」 なんてキャッチフレーズがついている憲宗ですが、決して言葉を教えていない訳ではあなく。。。 補聴器を装着している左耳はいくらか聴力があるので、できるだけ音を入れて聴覚を刺激しているし、その賜物で次女の名前はどうにか発…
6月のとある日、朝の自宅玄関 「母ちゃんはここで」 って、憲宗からいきなりのバイバイ。 しかもニヤニヤ顔で。 地域の学校に転学してからも、基本的には私が登校時の付き添いをしていた。 登校時間は通勤通学の自転車がバンバン走っている。 聞こえないう…
今まで「のりむねTシャツ」は、私が1枚1枚想いを込めてたたみ、袋詰めをしてきました。 それも仏間で(笑)←意味はないけど。 誰もいない静かな時間に、心を静めてそうしてきた。 実は今回から、この作業を特別支援学校の中学3年生の生徒さんが就労体験…
「のりくんの子育ての話を聞かせて」と、 今までもそんな話はなくはなかったけど、引き受けたことはなかった。 理由は色々あったけれど、まだまだ目の前の子育てにいっぱいいっぱいで、気持ちのゆとりなんてなかったのが、一番の理由だろうか。 色んな状況で…
さすがは美術館。 同じ作品でも、展示する場所によって、雰囲気がガラリと変わる。 なんていうか、シックな感じかな? 一緒に出展してる「ゆい・ゆい」さんの作品もすごーい!! 思わず顔を近づけて見てしまった。 子供故、未完成な感じが多々ある憲宗の作品…
実は、初めての「てんらんかい」が終わる直前にお話を頂いた。 障害児の作品を探しているらしい。 「てんらんかい」では、『障害』という言葉はどこにもない。 『障害』に関しての考え方や受け取り方は人それぞれ。 「てんらんかい」の時は憲宗と湧斗くんと…
終了ーーーーーーーーーー!!! 長かったー! 早かったー! もうね、両方ー。 展覧会なんて初めてだったから。 開催期間が1ヶ月なんて、非常識だったのかも知れない。 バックにはア~トリエの講師2人がいるから、安心っちゃ安心だった。 作品選別、額装か…
デビュー!? ってことになるのかな? それって、「デビューします。○月○日にデビューするだれだれです」みたいな感じじゃないのね? いつの間にかデビューしちゃってたってことなのかどうかはわからないけど。 まあ、展覧会の依頼を頂いたら、断りはしない…
オープニングパーティ会場に到着して、車から荷物を降ろしていたら 「母ちゃん、日ハムの人が来てるっ!!」 って、長女の言葉に 「なにぃ!!!!!」 って、いつの日以来の全力疾走。 コーナーでは、確実に体倒してたよね。 「てんらんかい」会場に入ると…
ちょっと、申し訳ないくらい考えてもいなかった。。。 祝花って。。。 そっか、そうなのだ。 初めての「てんらんかい」なのだ。 やっぱりお祝いなのだ。 恐縮です。。。(汗) お花をプレゼントできる男の子にしたいと、担任の先生の誕生日やホワイトデーに…
「ここで個展を開きなさい」 ってね。 まさかのまさか。 個展ってあれでしょ?あれ。 有名な画伯さんとかがやるやつだよね。 つか、憲宗まだ9歳だし。 こんな絵をわざわざ見に来てくれる人がいるのかね。 とか思いながらも 「お願いしまーーーす!!」 つっ…
まさかのブログデビュー。 人様のブログもまともに読んだことないのに、そんな私がなんでまた・・って感じだけれど。 数年前から「ブログ書いたら?」 なんて、あちこちで言われてきたけど、本人、全く書く気ありませんでしたから。 だって、息子が4年生に…