ちゃんと今を生きてるかい?

耳が聞こえず言葉を持たない息子が教えてくれたこと。「未知数なぼくたち」絵会話アーティスト武田憲宗の活動や家族の日常を記録。金髪で、がんサバイバーの母ちゃんは気合を入れて子育て中。

小樽水族館②  時価ってさ。。。

気持ちの切り替えの早くなった憲宗。

すったもんだの末、水族館に入り、気持ちよく楽しむことが出来た。

 

お昼はみんな大好きな青塚食堂のラーメンでも食べようと言うことになり、坂道を下った。

 

と、青塚の前で凍りつく私。。。

 

目の前で焼かれているのは、青つぶ!!

 

青塚食堂名物はなんと言っても、ニシン。

お店の前でニシンを串に刺して焼いてる風景は有名だと思う。

でもって、その横には私の記憶から消えていた、おいしそうな匂いを漂わせてるホタテや青つぶ。。。

 

焼き台のそばで、マンガのように鼻をクンクンさせながら食べる気満々の憲宗。

焼き魚は嫌いだから、ニシンには何の反応も示さないが、なにせ、甲殻類や貝類に目のない憲宗。

もう逃げられやしない。。。

 

覚悟を決めてテーブルに着くと

「なまこ酢食べたい」

と、次女のセリフに顎が外れる私。

「ホタテとつぶも」

と、続くセリフに

「今日って、忘年会だっけ?」

と、汗だくの私。

 

小樽育ちの私は、なまこやウニ、あわびやカニはお店で食べる感覚がないのだ。

 祖父が磯船を持っていた関係で、そうしたものは浜辺で採って食べるものと言う感覚しかない。お店で食べると、いったいいくらなんだ??

と、突然立ち上がった憲宗。

メニューを開き、指をさして何か店員さんに注文してる!!

 

必死で、服をつかんだよね。

 

つか、それ!

ウニだからーーーーーーーーーー!!! 

時価ですからーーーーーーーーーー!!!

 

ハァ。。。ハァ。。。

 こんな時に限って、メニューが写真付きって言うね。。。文字だけなら憲宗にはわからないのに。

 

それぞれにラーメンを頼み、次女と憲宗には焼きホタテも追加。

次女のなまこは正月に作るからと、却下。

早速ホタテを平らげると、お皿を持っておかわりしようと焼き台に近づく憲宗を引き留め、帰りに市場で買うから、今夜、家で食べよう!と、どうにか説得。

酔ってもないのにフラフラしながら、食堂を出た。

 

そして、南樽市場に直行。

ホタテ12個で1000円を見せて、次女に経済学の教え。

約1/5のお値段で、お腹いっぱいっていうね。

ひらめは5枚におろして昆布〆に♡

因みに、次女は南樽市場を「大人のジャスコ」と呼ぶ。 大正解(笑) 

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