まずは予約していたレンタカーを受け取りに、重い心と旅行バッグを引きずって迎えの車に乗り込んだ。 レンタカーを借りて、コンビニの駐車場へ。 とにかく一息つきたい。 いっそ、バッグごと忘れてきたなら諦めもつくのに、目の前にあるバッグが開けられない…

飛行機は飛び立ち、どこまでも続くスカイブルー。 機内の私は超ブルー。 荷物のエックス線検査はクリアし、長女のヘアーアイロンも問題ないってことで、私に残された大問題は開かずのバッグ。。。 カギってね、開けたり閉めたりするんですよね。 大切なもの…

「楽しみだねー！！」 と、周りの人たちに言われれも、出発前日の私はまだ楽しめない。新婚旅行以来の飛行機。 私一人ならまだしも、子ども３人引き連れて無事に搭乗出来んのかっ！？ 「上の二人は、もう手がかからないでしょ？」 って言われてもですねー。 …

あれは昨年の何月だったかな。 いつものように朝刊をめくる私の目に飛び込んできたのは、新聞全面を使った新緑色の広告と、そこにあった募集テーマの文字。 「言葉の力を感じる時」 テーマを見るなり「これ書こう。書かなきゃ」と、不思議なほど強く思ったの…

連絡帳には担任からのコメント。 「バンソーコーをはがした左手の中指が臭くて喜んでました」と。 また、中指立てたんだ。 中指立てたと言えば思い出す、３年前の出来ごと。。。 憲宗をお迎えに教室に行くと、担任の先生が出てきてこう言った 「今日、憲宗が…

新学期は、あちらこちらで「自己紹介」の嵐でした。 しゃべれない憲宗だって、毎年の経験を積んで慣れたもの。 人前に出るの、大好きですからね。 ここぞとばかりに目立ちます。 先日はデイサービスでも「自己紹介」があったようで、デイスタッフさんが 「憲…

私の父は目が見えない。 全盲になってもうすぐ５年。 今ももちろん大変だとは思うが、だんだん見えなくなっていく状況の中、一人で生活していた時の方が精神的にしんどかったのでは。。と、見ていて、そう感じていた。 見えなくなった頃、父の家へ行った日に…