牛乳パックとウォーキングマシン 後編
魔法のイスのおかげで一人で座り、楽しく過ごす時間ができた憲宗。
それまでは私が膝に抱いて本を読んだりしていたので、憲宗の表情がよく見れなかったのだが、向き合って座ることが出来るようになり、楽しくて仕方なかった。
座る時間は日に日に長くなり、安定感も増してきた。
1歳の誕生日を数日過ぎて、おかしなずり這いを披露♪
どんどん筋力がついてきて、次のステップを考えるまでになる。
父ちゃんが提案したのはウォーキングマシン。
最初はピンと来なかったが、どうやら子ども用のものがあることを父ちゃんは知っていたのだ。
しかも、その店はトイザらス!!
大至急お店に向かい、速攻で購入!!
ここからは父ちゃんの腕の見せ所。
中古車のハンドルを手に入れ、ウォーキングマシンの正面バーに取り付けた。
試しにカラカラとハンドルを回した途端!!
「オレのマシンに触るなー!!!!!」
と、凄い勢いで立ち上がってハンドルを握る憲宗!!
威嚇して、ほかの人間を寄せ付けない!
いや、作ったの父ちゃんだし。
そんなことは関係なし。
目はキラッキラ~☆☆☆
ご飯も食べずに、どこまでも運転!!
男の子のDNAを刺激された憲宗は、寝ても覚めてもハンドルを握り、地球1周はゆうに走行した結果、筋力アップにつながるという訳で。
その後「低筋張乳児」という診断名は、カルテから消えるのであった!!
自分の力で座り砂遊び中。だいぶ安定してきた頃。
おもちゃに手を伸ばして、パタン。と倒れることもしばしばあったなぁ。
筋力はついたものの、右耳を失聴して表情が乏しくなった時期。
笑ってる写真がない(涙)