言の葉大賞 授賞式①
京都で着物を着るなんて、想像もしなかった。超嬉しい♪
まさかねー。
なーんにも知らずに応募しちゃって、入選しちゃって、授賞式に招かれちゃって。。。
とりあえず着物着とっか。みたいな。
服、持ってねーし。
それにしてもすごい人!人!!人!!!
いったい何人来てるんだろう。
席に座ると、後ろから「こんにちは~」と明るい声。
隣の席の可愛らしいママ。
「どちらから??」
と、そのまた隣の素敵な女性も加わり、しばらくおしゃべりを楽しむ。
反対隣の男性にもご挨拶。
そのまた向こうの学校の先生ともおしゃべり。
授賞式は終わり、あっと言う間にパーティ会場へ。
遅れをとった私は、立食パーティの場所取りに失敗。
つか、一人で参加してる人なんて見当たらないけど。
でも、出会った方々とお話をするなら単独が良いのかも~。
先ほどの方々とおしゃべりを楽しみ
「今年は応募しますか?」
と、聞かれた。
えーっ、考えてなかった!
「また入選して、来年ここで会いましょう」
うぅっ。。。
その言葉にグッときちゃった。
ここでしか会えない人たち。
どことなく心が近く感じるのは気のせいではないはず。
今会ったばかりなのに、これからって時にはもう。。。
時間が。。。
また会いたい。
また会いたい。
応募。。しちゃおっかなー。。。
「言の葉大賞」 解決編
まずは予約していたレンタカーを受け取りに、重い心と旅行バッグを引きずって迎えの車に乗り込んだ。
レンタカーを借りて、コンビニの駐車場へ。
とにかく一息つきたい。
いっそ、バッグごと忘れてきたなら諦めもつくのに、目の前にあるバッグが開けられないだなんてーーーーー!!!
何だー!この欲求不満は!!!
独身の時だって、ここまでの欲求不満は経験したことないぞーーー!!!
それぞれトイレを済まし、飲み物で心を静める。
子どもたちは車に乗り込み、トランクの後ろでは私たち夫婦の作戦会議。
いや、会議つったって、壊すか壊さないかの2択しかないんだけど。
「とりあえず何かでカギを開けれないか?」
と、長女のヘアピンでカギ穴をカチャカチャし始めた父ちゃん。
「昔取った杵柄!!腕を見せろ―!!」
激しく応援する私。
全くもって、無理。
「細くて長いものーー。細くて長いものーー。」
呪文のように繰り返しながらバッグをあさる私は「合うはずないんだけど、結局、こんなものしかないんだよねー」と、残りの旅行バッグのカギを2つ取りだした。
今回の旅に持ってきた旅行バッグは、3つ。
カギを忘れた大きな旅行バッグは武田家のバッグ。
それ1つでは足りないからと、友人が2つ貸してくれていたのだ。
まずは一つ目。
カチャカチャ。。。
やっぱね。合う訳がないよね。
そもそも合っちゃいけないんだよ。
ダメもとの二つ目。。。
ガチャ。
ん???
んーーーーー???
「前日に慌てて準備してるからこんなことになるんだよーーー!!」
普段は長女に逆らえない次女。
絶対に反撃を受けない状況と判断した次女は、ここぞとばかりに大逆襲(笑)!!
メーカーも大きさも全く違う旅行バッグ!
カギの形も大きさも、もちろん違うけど。。。
開いちゃった!!!
つか、本当は開いちゃダメじゃね?って言うね。
大丈夫!?セキュリティ???
「言の葉大賞」 ハプニングその後編
飛行機は飛び立ち、どこまでも続くスカイブルー。
機内の私は超ブルー。
荷物のエックス線検査はクリアし、長女のヘアーアイロンも問題ないってことで、私に残された大問題は開かずのバッグ。。。
カギってね、開けたり閉めたりするんですよね。
大切なものを盗まれないように!ってカギを閉めてーーー。
必要なものを取り出す時には、カギを開けてーーー。
でも、そのカギを自宅に忘れたって時はぁ。。。
そんな時はぁ。。。
開かずのバッグをひたすら引きずってぇー。
ひたすら引きずってぇー。
引きずってぇー。
哀し。。。
あぁーーーーーーーーーー。
哀し。。。
罰ゲームかーーーーー!!
って叫びたいのを堪えてですね。
伊丹で合流する父ちゃんにどうにかしてもらいましょう!
いっそバッグをぶっ壊す?
父ちゃん、バールは持ってる??
いや、破壊行為はダメか。。。
着替えは買うしかないかな。
3人分、すごい出費。
でも、大阪で会う約束をしている中学時代にお世話になった先生へのお土産は買うに買えない。
マルセイバターサンドって要冷蔵だったよな?
思いっきり要冷蔵。
この暑さの中、札幌に帰った時にはどんな加工品になるんだ?
悶々としたまま飛行機は着陸。
空港ロビーで父ちゃんの姿を見つける。
数か月振りの再会だというのに、どことなく心から喜びあえない私たち。
言の葉大賞 出発とハプニング編
「楽しみだねー!!」
と、周りの人たちに言われれも、出発前日の私はまだ楽しめない。
新婚旅行以来の飛行機。
私一人ならまだしも、子ども3人引き連れて無事に搭乗出来んのかっ!?
「上の二人は、もう手がかからないでしょ?」
って言われてもですねー。
いざって時は憲宗が一番おりこうさんですから!!!!
中学生だろうが、高校生だろうが、子育てに油断大敵!!
友人のお言葉に甘え、自宅からバスターミナルまでは車で送ってもらった。
バスに乗れば空港まで直行。
時間の余裕もあるし、少し楽しめそうな気がしてきた。
広い空港、初めてのくせに慣れた感じで先頭を歩くドヤ顔の憲宗。。と、その小生意気な背中を慌てて追いかける私たち(汗)
さてと、障害者サポート窓口を見つけチェックインと荷物検査。
憲宗が旅行バッグに入れた爆弾型のクラッカーと弱っちぃエアーガンは、説得の上で自宅に置いてきた。
おもちゃのドライバーはプラスチックだから多分大丈夫。
壁に貼られたポスターの「ヘアアイロン」のイラストを見た長女が「母ちゃん、アイロンまずいかも?」と。
出して確認してみようという事で背負っていたリュックを下ろし、旅行バッグのカギを探す長女。
長女が持つ大きな旅行バッグには、私と長女と憲宗、3人分の全ての着替えと授賞式に使うバッグや絶対に雑貨が欠かせない雑貨類が入っている。
カギを探す長女。。。
カギを探す長女。。。
カギを探す長女。。。
時をかける少女。。。
長いなーーーー。。。
ない。
何度探してみても。。。
カギは。。。
ない。
言の葉大賞 前編
あれは昨年の何月だったかな。
いつものように朝刊をめくる私の目に飛び込んできたのは、新聞全面を使った新緑色の広告と、そこにあった募集テーマの文字。
「言葉の力を感じる時」
テーマを見るなり「これ書こう。書かなきゃ」と、不思議なほど強く思ったのだった。
数日後のまとまった時間が取れたある日、ホームページを見て原稿用紙をプリントーーアウトーーー!!!
よーーーし!! 書ーくぞー!!!
こんな時、たいてい私の場合は文章が降りて来る。
まさにゴーストライター。いよっ!腕の見せ所!!
いっっ気に書き上げた。
そして1月下旬。
すっかり忘れたころに届く「選考結果」の封書。
中を見ると、そこには「あなたの作品が入選しました」の文字。
やったー!!入選したぞー♪♪♪
と、「授賞式のご案内」
授賞式??????????
そんなのあるんだ。
しかも京都???
あは~無理、無理。
憲宗を連れて旅行だなんて、我が家にはあり得ない。
もう、迷子になって永遠に会えない。。なんて事になりかねないですからねっ。
幼いころ、札幌駅での捜索40分がトラウマです。
と、内容を良く読まずに通知を封筒にしまった。
が。。。
「ん??授賞式??」
もう一度封筒から取り出し、声に出して読み上げ、目の前にいた次女に尋ねた。
「これどう思う?」
次女「えっ!? 京都に行けるの~♪♪♪」
ん? 行きたいの??
やれやれ、仕方ない。軽くイメージトレーニングしてみるか。
まずは自宅を出てバスでターミナルへ、そこからまたバスに乗って新千歳空港へ。
直行バスがあるから便利ね~なんつって。
子ども達、飛行機は初めてだけど、大丈夫かな?
憲宗が空港で騒ぎを起こさないかしら。。。
空港で搭乗手続きをしてからの、手荷物検査は?危険物はない??
席は窓際が良いねなんつってからの~。。。
テーーーイク オーーーーーフ!!
京都??
あれっ!? 空港って???
飛行機は旋回したまま、イメージトレーニング 終了~。
私ってば、成田と羽田しか知らなかったんだ。
すぐさま、次女にはこう答えた
「無理じゃね??」
とりあえず父ちゃんに電話をして一連の話を説明すると、私のことを「先生」と呼びやがる。
そんな私も父ちゃんからの電話には「おいでやす~」
なんつって、気分は京女。
なんだかんだと話し合い、こんなことは人生に滅多にないことなので、家族皆で京都に行くことになった。
間抜けな田舎者。大丈夫???
エアチケット、ホテルの手配。
出来んの???
憲宗!迷子になんなよ!!
行くと決まったら、カレンダーに印を付けて憲宗にも報告。
「飛行機乗るぞ!」
つったら、サクサクと何やら描き始め。。
笑顔で私に見せたその紙には、イギリスの国旗(汗)
いやいや、日本だから!国内だから!
慌てて日本地図と五重塔の絵を見せた。
納得の合掌。
みうらじゅんには敵わないけど、仏像好きの憲宗。
どうなる事やら。。。いざ、出発!!
Fu●k You!?
連絡帳には担任からのコメント。
「バンソーコーをはがした左手の中指が臭くて喜んでました」と。
また、中指立てたんだ。
中指立てたと言えば思い出す、3年前の出来ごと。。。
憲宗をお迎えに教室に行くと、担任の先生が出てきてこう言った
「今日、憲宗が悪い事したので、私怒ったんですよね。でも、なんかそれから憲宗の様子がおかしくて。。。私が悪いみたいなんです。いや、多分、間違いなく私が悪いんですよ。でも、何なのかがわからなくて謝ることが出来ないんです。。」
そう聞いて、教室の憲宗の様子をしばらく見ていると、確かにおかしい。
担任の先生を嫌って無視するわけではない。話しかけもするし、怒ってもいない。
でも、おかしい。完全におかしい。
ちょっとよそよそしいような、それでいて良い子ちゃんモード。
この様子から自分に非があると感じ取る担任。
私が全幅の信頼を寄せている彼女のこの感覚は、さすが。
私 「で、何があったの?」
担任 「憲宗、私に向かって中指立てたんです。」
私 「えっ???」
担任 「中指立ててきたんです。あんな事を外で他人にやったら大変なことなので、かなり厳しく怒ったんです」
そう、彼女はこうしていつも大切なマナーやエチケットを憲宗に教えてくれえる。
でも今回は。。。
私 「憲宗。。。中指立てる意味。。。知らないと思う。。」
「えぇぇっっーーーーーー!?」
悲鳴に近い担任の声(笑)
大慌てて駆け寄ってきた私たちに、とびきり笑顔の憲宗!!
気付いてくれたんだ!!
「あぅ おぅ おぅ あぅ!!」 ←実際の憲宗の発音はこんな感じ
と言って私たちに付きたてた中指には、痛そうなさかむけが。。。。
ぴらぴら。。。って。
ひらひら。。。って。
チーーーーーーーーン。。。
撃沈の担任(笑)
爆笑の私。
しかも、そのさかむけのある中指は、机と机の間に挟んでしまい、更に痛いんだと身振り手振りで熱く教えてくれた。
そりゃぁもう、嬉しそうに。
中指立てるのも、仕方ねーか。
憲宗、文字を書く ② ~憲宗はキツネが好き!?~
新学期は、あちらこちらで「自己紹介」の嵐でした。
しゃべれない憲宗だって、毎年の経験を積んで慣れたもの。
人前に出るの、大好きですからね。
ここぞとばかりに目立ちます。
先日はデイサービスでも「自己紹介」があったようで、デイスタッフさんが
「憲くん、上手に自己紹介出来てましたよ。キツネが好きなんですね?」
と。
はて?
キツネ??
「あー?そうでしたか??」
と、私。
「ちゃんと FОX って書いてましたよ」
と、聞いてピンと来た私。
憲宗の奴めー、何かを見たな。
次女から「録画してるアニメだよ」と、聞いた私は、大至急そのアニメを探して再生!
場面は動物たちの学校。
転校生のきつねくんが、教室でみんなの前に出てご挨拶。
そして黒板に書いた FОX の文字!!!
これかーーーーーー!!
自己紹介で前に出て挨拶をするというシチュエーションに、この場面をみごとにぶち込んだ憲宗!
類まれな模倣力の高さに救われて生きてきたが、油断大敵!気を付けなければ!!
意味も知らずに見たものそのまま書いてしまう憲宗。
アルファベッド3文字には気を付けろ!!!