「言の葉大賞」 解決編
まずは予約していたレンタカーを受け取りに、重い心と旅行バッグを引きずって迎えの車に乗り込んだ。
レンタカーを借りて、コンビニの駐車場へ。
とにかく一息つきたい。
いっそ、バッグごと忘れてきたなら諦めもつくのに、目の前にあるバッグが開けられないだなんてーーーーー!!!
何だー!この欲求不満は!!!
独身の時だって、ここまでの欲求不満は経験したことないぞーーー!!!
それぞれトイレを済まし、飲み物で心を静める。
子どもたちは車に乗り込み、トランクの後ろでは私たち夫婦の作戦会議。
いや、会議つったって、壊すか壊さないかの2択しかないんだけど。
「とりあえず何かでカギを開けれないか?」
と、長女のヘアピンでカギ穴をカチャカチャし始めた父ちゃん。
「昔取った杵柄!!腕を見せろ―!!」
激しく応援する私。
全くもって、無理。
「細くて長いものーー。細くて長いものーー。」
呪文のように繰り返しながらバッグをあさる私は「合うはずないんだけど、結局、こんなものしかないんだよねー」と、残りの旅行バッグのカギを2つ取りだした。
今回の旅に持ってきた旅行バッグは、3つ。
カギを忘れた大きな旅行バッグは武田家のバッグ。
それ1つでは足りないからと、友人が2つ貸してくれていたのだ。
まずは一つ目。
カチャカチャ。。。
やっぱね。合う訳がないよね。
そもそも合っちゃいけないんだよ。
ダメもとの二つ目。。。
ガチャ。
ん???
んーーーーー???
「前日に慌てて準備してるからこんなことになるんだよーーー!!」
普段は長女に逆らえない次女。
絶対に反撃を受けない状況と判断した次女は、ここぞとばかりに大逆襲(笑)!!
メーカーも大きさも全く違う旅行バッグ!
カギの形も大きさも、もちろん違うけど。。。
開いちゃった!!!
つか、本当は開いちゃダメじゃね?って言うね。
大丈夫!?セキュリティ???