乙武さんの奥さんの言葉に
春休み。
長女と次女の進学準備でいつも以上にハードな上に、憲宗はインフルエンザ。看病疲れの私は憲宗の咳がうつり、眠れないほどの咳で睡眠不足。おまけに体中が痛い。
病院には行けないし憲宗の咳止めテープをちょいと拝借して貼ってみたら、突然気を失って倒れたし。
なんだ?副作用か??
そして、こういう時って笑うのね。
倒れる私を見てた長女と二人でとりあえず笑う。
いっぱいいっぱいなのは自分でもわかってるけど、福祉サービスや仲間に助けてもらいながらも、どうにもならない時はどうにもならない。
インフルエンザの憲宗はデイを利用出来ないし。
だからって、中学、高校の入学準備は待ったなしだし。
それでも、大きくなった長女と次女には救われた。
珍しく高熱は続き「あーやん!」と私を呼び、傍から離れずテレビを独占する憲宗。体調は悪く、機嫌も非常に悪い。
そんな状況に娘2人が抱えたストレスだって相当なもの。娘たちがもっと幼かったらと思うとぞっとする。
そんなこともあり、テレビから流れる乙武さんの奥さんの言葉を耳にしてて、なんだか涙が出た。
日常生活の多くの困難を抱える彼と生活する大変さを理解したつもりで結婚しました。子育てで、私も疲れ果ててしまいました。彼は玄関のドアも1人で開けられません。
そう、そうなんだよね。
24時間365一緒に過ごす人にとっては、どうしようもなくしんどくなる時がある。
本人を取り巻く現実の方がよほど過酷だと頭ではわかってるし、苦しみも歯がゆさをも抱えてることもわかってる。可愛くて楽しい事もいっぱいで、四六時中しんどい訳でもないんだけど、どうにもならない瞬間は、やはり、ある。
くぅぅぅ。。と涙を我慢して、風呂上がりの憲宗に肌着を着せ、襟首から頭が出てめんこい顔が見えた瞬間に吹っ飛んじゃったりするんだけどね。
はははー。
でも、その 「くぅぅぅぅ」 の瞬間は、確実にあるんだ。
今では回数も減り、短くなったその瞬間も、以前はいつまで続くのかと空を仰いだ時もあった。
幼い長女と次女にわからないように、洗面所で顔を洗いながら泣いてたあの頃は精神的な辛さの方が大きかった。
最近は体力的にきつい。
お友達とだけで遊ぶということがない憲宗には、いつも付いていなければならない。
「公園に行って来る」
「○○くんと遊んでくる」
と言って、遊びに行くなんてことがない。
でも憲宗と一緒に遊ぶのはそれは楽しいもので、なんと言うか麻薬に近い。
だからこそ疲れに鈍く、疲れを感じた時にはダウン寸前と言う始末。
家にいても、心病んじゃうしね。
何事も体験させたいと、あちこち出かける。
それはそれはまた楽しくて、気付くと疲れ果ててる。
バカか私。
だって、動物園のサル山を見てる憲宗のおもしろいこと、おもしろいこと。
そして土日に向け、何か楽しい事はないかと考えている。
やっぱバカだな、私。