ちゃんと今を生きてるかい?

耳が聞こえず言葉を持たない息子が教えてくれたこと。「未知数なぼくたち」絵会話アーティスト武田憲宗の活動や家族の日常を記録。金髪で、がんサバイバーの母ちゃんは気合を入れて子育て中。

夢の珍婚旅行 中編

タイで迎えたすがすがしい朝!!

私の隣には、どう見てもすがすがしくない、重症の男性が1名。。。

観光は諦めて、ガイドさんに連絡。

 

ガイドさんが迎えに来て、一緒に病院へ。

父ちゃんを車いすに乗せ、受付を済ます。

看護師さんが来て体温を測るのは日本と一緒なんだ~。

懐かしい水銀の体温計にクスクス笑う不謹慎な私。

表記は日本と違うから、何度なのかわからないまま測り終えた体温計を看護師さんに渡すと

 

「Waoooooooo!!!」

 

と、叫ぶ看護師さん。

追いかけて聞いたよね。

「何度ですか??」って。

 

「40度超えてます」

 

冷静な通訳。

吹いた私。

 

「入院です」と、病室が用意され、父ちゃんは病衣に着替える。

検便と言われても、一人で立ち上がることもできない大男。

新妻の私は大男を支え、検便棒を持ち必死にアシスタント!

大仕事を終え、検査結果を待つのだが、しばらくすると点滴が利いてきたのか落ち着いてきた父ちゃんがガイドさんに、私と二人で観光してきてと言うので、せっかくだからと街に出た。

マッサージやタイ料理を楽しみ、スコールも体験して病院に戻るとシャドーボクシングしてる病衣の男が、約1名。

 

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因みに後日、この時の写真を仲人さんに見せたら

「アロハシャツ着て、楽しそうだね。」

と言っていた。

物事は見る角度によって、どうにでもなると言うことだ。

そしてこの頃の父ちゃんはまだ、清原に似ているとは言われていない。

 

結果、なんの感染症でもなく遠足熱だった訳で、熱が下がるのも異常に早い。

夜の11時を過ぎてガイドさんが言ったのは

「ここは世界で一番高いと言われている病院です。12時を過ぎるとものすごい金額になるので、熱が下がったのならホテルで寝ませんか?」と。

保険に加入していたので、お金の心配はないけれど、せっかくなのだからホテルで眠りたい。

すぐに精算してもらい、12時ぎりぎりに病院を出た。

病院でナンプラー臭いタイ米のおかゆしか食べてない空腹の父ちゃんは、ホテルでこれまたタイ米のおにぎりを食べて就寝。

明日はいよいよ観光!!