ちゃんと今を生きてるかい?

耳が聞こえず言葉を持たない息子が教えてくれたこと。「未知数なぼくたち」絵会話アーティスト武田憲宗の活動や家族の日常を記録。金髪で、がんサバイバーの母ちゃんは気合を入れて子育て中。

白ゆり美術館 アールブリュット展出展

実は、初めての「てんらんかい」が終わる直前にお話を頂いた。

障害児の作品を探しているらしい。

「てんらんかい」では、『障害』という言葉はどこにもない。

『障害』に関しての考え方や受け取り方は人それぞれ。

「てんらんかい」の時は憲宗と湧斗くんとの共通点と言うことで「特別支援学級に通う男の子」ということになっていた。

私自身、障害児の憲宗の作品だからお涙頂戴で見て欲しいわけではない。

ただ、憲宗が一般的な子どもたちと同じ感覚を持っていないことは確かだし、それは憲宗が聞こえる子だったらどうだったのかはわからないのだから、聞こえないこと、障害児であることを隠すつもりもない。

そして憲宗は、我が家で一番絵がうまいのも本当のところ。

中学で美術部部長として奮闘中の長女だって適わないのだ(笑)

 

で、今回ははっきりと「障害児の作品」としての依頼なのである。

だから「障害児の作品」として見られることに、自分の心がどんなふうに反応するのかと思ったら、不思議となんとも思わなかった。

 

憲宗は聴覚障害児で「障害者手帳」を持ってるわけだし、一人でも多くの人に見て頂けるのなら、障害児の作品だろうがなんだろうが、そんなことはどうでも良かった。

 

正直私には、憲宗の絵をジャッジ出来ない。

走り書きのような絵を見た友人から絶賛され、商品リクエストを頂いても

「えー!?これって人様に見せるの??大丈夫ー!?」

「これで、Tシャツ作るのー?大丈夫ー!?」

みたいな。 

「好き」か「嫌い」かで言ったなら、そりゃー好きな作品ばかりだけれど。

先日描いてた「ルリコンゴウインコ」だって、超魅力的。

でも、展覧会となれば、自分や友達が見て楽しんだり、笑ったりするのとは訳違う。

 「人様に見せる」のだから。

 

「親」であるからこそ?なんだろうか?

 

とは言え、遠慮を知らない私は次のドアをくぐり、まさかの展覧会再び!!!

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