ちゃんと今を生きてるかい?

耳が聞こえず言葉を持たない息子が教えてくれたこと。「未知数なぼくたち」絵会話アーティスト武田憲宗の活動や家族の日常を記録。金髪で、がんサバイバーの母ちゃんは気合を入れて子育て中。

「てんらんかい」を終えて

終了ーーーーーーーーーー!!!

長かったー!

早かったー!

もうね、両方ー。

展覧会なんて初めてだったから。

開催期間が1ヶ月なんて、非常識だったのかも知れない。

バックにはア~トリエの講師2人がいるから、安心っちゃ安心だった。

作品選別、額装から展示にいたるまで、そりゃもうお世話になりっぱなしでしたよ。

しかも開催が決まった時点で

「はい、武田さんはフェイスブック立ち上げてね」

とさらり言ってのけちゃうまり○先生。。。

私、ガラケーだし。

FBなんて、見たこともないし。

なんて言ってる暇はなかった。

そして、私ってば真面目。

こんな文章書いてるけど、実は真面目。

変な汗かきながらパソコンに向かった日々。

そしたらね、立ち上がったよフェイスブック!!

ムクムクっとね。

でもって、わからないことあるたびにまり○先生に電話しては

「これってなに?どーすんの?」って、そんな感じ。

プラス、私の友人まで巻き込んだ。

彼女はカメラの腕前が良い。そしてアート感覚もまた。

 

そんなこんなで始まった「てんらんかい」だったのです。

土日に、連休中にと、たくさんの方が来場してくださいました!!

 

その数なんと200人!

 

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とんでもない人数です。

開催1ヶ月とは言え、出展者はまだ小さな子供ですから。

驚きでした。

そもそも、来場数なんて考えてなかったし、案内ハガキを見て頂けただけで、私にしてみたらもうお腹いっぱい。

だから、まさかこんなにたくさんの方々が忙しい時間を割いて足を運んでくださったかと思うと、もう感謝しかない(涙)

中には「アールブリュットだ!!」と、何度も会場に足を運んでくださった方もいる。

黒色が多く、大きな作品が多い憲宗と、湧斗君の繊細でカラフルな作品はとても対照的で、お互いに相乗効果を醸し出していたと思う。

 

準備作業は、子育てを振り返る作業でもありました。

作品を広げていると、横から来た憲宗が作品を手に取り笑ってる。

 

全て覚えてるんだなー。

 

落書きに見える1枚の絵にも、色んな背景がある。

言葉を持たず、伝えられずに

ありったけの知恵をふりしぼって伝えてきた1枚もある。

 

だから、捨てるなんて出来なかった。

 

憲宗を連れて歩けば罵声を浴びせられ

「頭がお○しい子がいる」と言われ

追いかけて「コノ○ロー!!」と叫びたい気持ちを押し殺してた。

私がやるべきことは、そんな低俗ヤローを相手にケンカすることじゃない。

目の前の憲宗を育てることだ。

上の娘2人には聞こえてる、その汚い言葉。

凍り付いてるこの娘たちに、自分の弟を恥ずかしいだなんて、思わせてたまるか。

その責任は、他人じゃない。

この私の中にある。

だから、呪いたいほど悔しい気持ちも子育てのエネルギーに変えてきた。

 

そんな憲宗の作品が世に出たと言うことは

その想いや私の喜びは、言葉で言い表すことなんか出来やしない。

 

 どんなに辛いことがあったって、幸せにはなれる。