まさかのテレビ東京! 密着取材!! 後編
迎えた取材日。
ほんのわずかな打ち合わせを済ませ、先ずは手話サークルへ。
放送ではカットされていたけれど、私の日常を撮影したいとのことで手話サークルでの学習風景も撮影していた。
帰宅して私のインタビュー。
子ども達の話に、目を赤くするプロデューサー。
カメラが止まると鼻をかむ取材スタッフ。
今日初めて会ったのに、どんどん心が近くなる。
そうしていよいよ憲宗のお迎え時間(笑)
予想通りのリアクションに爆笑のスタッフ。
ラムネの入ってたマイクを片手にご機嫌で自宅までしゃべりっぱなしの憲宗。
かばんを置いたら公園でひと遊び。どうやら今日は、熊撃ちするってよ。
そうして夕方、張り切ってインタビューを受けた父ちゃん。
残念ながら、オーーーール カットォォォォ(爆)
それから次女が帰宅。長女も帰宅。
緊張しながらインタビューを受けてくれて、ありがとう。
そうして夕飯の家族団らんシーン。
ご飯支度は前日に仕込み、ご飯にかけるだけのイクラ丼でごまかした。
テーブルを囲むとお祈りを始める父ちゃん。爆笑の取材クルー。
ちょっと!大家族の日常じゃないんだからさ!一応テーマはがんだから!編集大変だろう!と、冷や汗の私。
そんなこんなで撮影終了~。
平日の取材なので7時を目処に切り上げて欲しいと、前もってこちらから伝えていたのになんだか淋しい。
終わっちゃったー。
終わっちゃったよー。
なんて楽しい一日だっただろう!!!
そうして感じた子ども達の成長!!!
「かーちゃんががんになって、どう思ったの?」
なんて、改めて聞くことなんて一度もなかった。
内気な二人が「構わないよ」と言って、自ら受けてくれたインタビュー。その姿に逞しさも感じた。
当時の怖さを思い出して、涙目で答えていた長女。
幼かった次女は「別に、平気だった。」腰を抜かすような予想外の答え。
そうか。
でもそれは強がりでも、嘘でもないのかも知れない。
不安で怖くてどうしようもない子どもたちに、たくさんの人が寄り添ってくれた。
その小さな心が孤独を感じないように、たくさんの、たくさんの人がまるで家族のように接してくれた結果が
「お母さんががんになっても、乗り越えられない現実ではない」
そう、物語っているんだと。
だから、子どもたちはトラウマを抱える事もなく「平気だった」と言えるんだろうと思えた。
やっぱり人の力って、とてつもなく大きい。
そしてとってもあったかい。