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ちゃんと今を生きてるかい?

耳が聞こえず言葉を持たない息子が教えてくれたこと。「未知数なぼくたち」絵会話アーティスト武田憲宗の活動や家族の日常を記録。金髪で、がんサバイバーの母ちゃんは気合を入れて子育て中。

軽くノイローゼ

「この子がおしゃべりにならないとは限らないからね」

 
何年前だろう。
まだしゃべりもしない憲宗を前に、主治医が私に言ったセリフ。
 
何となくねー、そんな気もしてたけど。
 
してたけど。
 
けど。
 
 
ここまでしゃべるかねー。
私が何をしてようが、どんな時だろうが、しゃべるわ。しゃべるわ。
 
しゃべれないのに、おしゃべりって。。。どんだけよって??

そう、例えて言うなら千原せいじ
相手がどこの国の人だろうが、自分の言語とジェスチャーでがんがんしゃべる。
なぜか伝わる、謎のコミュニケーション能力。
 
 
自宅のキッチンは、壁に遮られリビングが全く見えない。
建てる時の私の意見は却下され、築かれた偉大な壁。壮大な壁。
 
これがベルリンの壁なら、ハンマーで叩き崩してやりたい所だが。。。そうも行かず(涙)
 
私は憲宗に呼ばれる度に、狂った鳩時計の様に、キッチンを出たり。。。入ったり。。。
 
聞こえない子には「わかったよー」なんつって大声出しても、聞こえないからね。
キッチンをとびだしては「わかったよ」と、胸をトントンと叩かなくてはならない。
 
例え、絶好のタイミングで油から上げなくてはいけないかき揚げがあったとしても❗
魚を捌いて、何かの事件のように血まみれの手だったとしても❗❗
麺がゆで上がって、タイマーが鳴り響いていたとしても❗❗❗
 
私は鳩。。。
 
呼ばれたら、出て行くの(涙)