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ちゃんと今を生きてるかい?

耳が聞こえず言葉を持たない息子が教えてくれたこと。「未知数なぼくたち」絵会話アーティスト武田憲宗の活動や家族の日常を記録。金髪で、がんサバイバーの母ちゃんは気合を入れて子育て中。

夢の珍婚旅行 後編

ホテルはランクの高いところを選んだだけあって、快適~♡

今日は新婚旅行を満喫するゾー!!っと、昨日は食べれなかった朝食のバイキングを楽しんだ。

南国のフルーツは美味しい!!

 

お腹も満たされて、いざ!出発~!!

最初の観光場所は寺院。

もう病院には戻りませんように。。と、お線香を立ててお願いし、お次はルビー工場。工場価格で安く買えると言うので、ここで指輪を買ってもらうのを楽しみにしていた。

 

はずだった。。。。

 

突如、私を襲った腹痛!!

いっ、痛い!

経験したことのない痛み!汗が止まらない。。。

遠のく意識。。。

気がつくと1時間以上、トイレの個室でお尻を出していた。

はぁ、はぁ。。。

体を引きずり、迎えに来たガイドさんと父ちゃん待つロビーへ向かった。

が、体を起こせない。

「大丈夫?見れる?これわかる??」

父ちゃんが差し出したトイレ。。じゃなくて、トレイにはいくつかの指輪。

そうだ、この為に来たんだ。。。気に入らない指輪を選ばれては後悔する。。。

 

力を振り絞って気に入った一つを指差し、力尽きた。。。

 

「病院へ行きましょう」

 

ガイドさんの一声で、私たちはルビ―工場を後にした。

 

「おかえりなさ~い」

とは言われなかったけど、病院のロビーで強い吐き気に襲われた私。

「吐く。。吐く。。」

か細い声で父ちゃんに知らせ、父ちゃんは日本語でも英語でもタイ語でもない言葉とジェスチャーで病院スタッフに訴えた。

両手で大きく口から吐く様子を表すのだが、男性スタッフは軽く拍手しながら笑顔で「おめでとう!」みたいなことを言っている。

 

妊娠じゃないから!!!

 

どうやらお腹が大きいと思われたみたい。

 父ちゃん、ジェスチャーが大きすぎるんだよ。

 

妊娠じゃない!と必死に伝え、どうにかビニール袋をもらうと、待ってましたとばかりに今朝の南国フルーツが勢いよく私の胃袋から飛び出した。

カラフルな袋の中を見て、ホッとして深い眠りについた。。。

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 何時間眠っただろう。。。

明日には日本に帰るのに、お土産一つ買ってない。

仕方なくガイドさんにお土産の買い物を頼み、夜、体調が落ち着いてからホテルに戻った。

 

朝、空港へと向かい、ガイドさんに別れを告げ、帰国。

やつれた私たち。

パスポートの写真と無精ひげの父ちゃんの顔を見比べながら

「麻薬。。。。とか?やってないですよね?」

と、失礼な税関職員。

この時の父ちゃんはまだ、清原に似てないんだってば!!

そんなお迎えの言葉で、私たちの珍婚。。あっ、新婚旅行は幕を閉じた。

 

 自分たちのお土産らしいものは何一つなく、手元に残ったのはおそろいの診察券。

今でも我が家の大切なものが入っている引き出しにしまわれている。

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