ちゃんと今を生きてるかい?

耳が聞こえず言葉を持たない息子が教えてくれたこと。「未知数なぼくたち」絵会話アーティスト武田憲宗の活動や家族の日常を記録。金髪で、がんサバイバーの母ちゃんは気合を入れて子育て中。

憲宗一人登校

6月のとある日、朝の自宅玄関

「母ちゃんはここで」

って、憲宗からいきなりのバイバイ。

しかもニヤニヤ顔で。

 

地域の学校に転学してからも、基本的には私が登校時の付き添いをしていた。

登校時間は通勤通学の自転車がバンバン走っている。

聞こえないうえ、注意散漫な憲宗には危険だったし、何かトラブルが起きても、憲宗自身では私に連絡のしようがない。

登校できないとは思わなかったけど、安全上、自然とそうなっていた。

二人の娘が付き添ってくれて、私の出番が減っていた時期もあったけれど、それぞれ中学生、6年生となれば係活動などで登校時間も早くなり、一足先に自宅を出る。

この春はしばらく毎日、私が付き添いをしていた。

 

母親としても通訳としても、一緒にいるのは必然なんで。

心の母子分離と体の母子分離は別物だと思ってるから、甘えん坊だけど、健常児とは反対に嫌と言うほど一緒にいれるから、こんな子に限って彼女ができたら私なんて

ポイッ

ってね。

きっとそんなもんだ。

とは思っていたけど。 

 

予想してたけど、あっさりだなー。

そしてまた、このタイミングなんだなー。

4年生に進級してまだなんとなく落ち着かない今日この頃。。

 それでもこの状況で、自ら「母ちゃんとは学校に行かない」と、そう決めたのだから何も心配することはないっちゅー事だ。

 

 「その時を待つ」

子育ては当然「待つ」ことが多くて、まだかよ~まだかよ~って思うけど。

遅くても必ず時期がくるから。

 

とか言って、もうすぐ10歳。これだけ待ってもしゃべんねーし(笑)

 

ひょっとして明日

「やっぱり一緒に行こう!」

なんて言い出したら、その時はその時で、一緒に行けばいいし。

つか、ちょっと期待(笑) ← 子離れしろよ。

 

ベランダから見える憲宗の姿は、逞しかった。

つか、ドヤ顔ね。

もちろん手を振った後は、大至急尾行!(初日だもの)

 

これまで一つ一つ積み上げて来たことが今、こうして一つ一つ実っています。

これからの展開が楽しみだな。

 

とは言え、いつになったら階段使うのよ。

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