ちゃんと今を生きてるかい?

耳が聞こえず言葉を持たない息子が教えてくれたこと。「未知数なぼくたち」絵会話アーティスト武田憲宗の活動や家族の日常を記録。金髪で、がんサバイバーの母ちゃんは気合を入れて子育て中。

白ゆり美術館 アールブリュット展出展 2

さすがは美術館。

同じ作品でも、展示する場所によって、雰囲気がガラリと変わる。

なんていうか、シックな感じかな?

一緒に出展してる「ゆい・ゆい」さんの作品もすごーい!!

思わず顔を近づけて見てしまった。

子供故、未完成な感じが多々ある憲宗の作品も、描き続けることで「ゆい・ゆい」さんのような作品になるのだろうか?

 

動き出してまだ1年ほどの「白ゆり美術館」。だそうです。

土日には、今までにない客員数だったと、課長さん。

搬入、搬出時にとても丁寧に大切に作品を扱ってくださる姿が印象的な方でした。

そしてグッズ販売までバックアップしてくださった施設長!!

凄すぎる。普通、ないでしょ。

そして施設スタッフの方々は、みなさん笑顔で、一人として挨拶をしない方はいない。

私自身こういう時は、お仕事の邪魔にならないようにひっそりと透明人間を意識するのだが、みっ、見えてる!?

そんな派手な「のりT」着てうろうろしてたら当たり前!と、言われそうだけど、それよりもなにも

 

施設の理念が、職員一人ひとりに浸透しているその完璧な様子に、正直驚いた。

 

こんなド素人の母親と子供相手だというのに、敬意を表してくださり、こちらこそ。。と、頭が下がる。どこまでも下がる(汗)

若いから、年だから、無知だから、子供だからと、そんな風に誰かをあしらうことをしていないだろうか?? 

思わず、私自身を振り返ってしまった。

 

「白ゆり美術館」に出展した経験は、子育てに没頭して、社会から距離を置いてしまった私に大切なことを気付かせてくれました。

 予想外の体験。大きな収穫でした。

 

それにしても心から嬉しく思うのは、一つ行動するたびに、一人、二人と私たちを応援してくれる方ができるということ。

 その方々の支える力は、私の大きなエネルギーになる。

 

「これがきっと最後かも知れない」

そんな風に思いながらも日々心地よい疲れを感じ、楽しんで過ごしてきた。

やめるつもりはないけれど、いつか終わりは来るのかもしれない。

でも本心は。

続いて欲しいと願っている。

 

憲宗が自分の作品を見上げる誇らしい顔。

心から喜んでくれている二人の娘。

 

「未知数。。」の活動は、この子たちにこの先 起こるであろう困難な時も、乗り越える力を引き出すに違いない。

そう思うのなら、続けるための努力をするべきなのかも知れないけれど、今の私がやるべきことは、やはり子育てなのだ。

「女性が起業する時代よ!!」なんて言われても、ごめんなさい。

私にとってそんな事は子育てしてる「今」ではない。

「未知数。。」の活動にのめり込み、忙しくなればどうしたって子供たちのことはおざなりになってしまうだろう。

今だって夏休みとなれば、家の中は散らかり放題でお化け屋敷より恐ろしいのだ。

だから、日々の子育てを楽しんでいたら、きっと次のお楽しみがあるに違いないと、そう信じてる。

 

今回、アールブリュット展に関わった全ての方々に感謝。

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