ちゃんと今を生きてるかい?

耳が聞こえず言葉を持たない息子が教えてくれたこと。「未知数なぼくたち」絵会話アーティスト武田憲宗の活動や家族の日常を記録。金髪で、がんサバイバーの母ちゃんは気合を入れて子育て中。

ブログ開設のごあいさつ

まさかのブログデビュー。

 

人様のブログもまともに読んだことないのに、そんな私がなんでまた・・って感じだけれど。

数年前から「ブログ書いたら?」

なんて、あちこちで言われてきたけど、本人、全く書く気ありませんでしたから。

だって、息子が4年生になった今だって、連絡帳は毎日だし。

長女と次女には

「母ちゃん死んだら、この連絡帳も棺に入れてくれ」

って、言ってるくらいだし。

日常を人様に見せる意味もわからんし、連絡帳さえあればこれ以上、記録する必要ないよって思ってた。

 

「未知数なぼくたち」が動き出すまでは。

 

予想以上の以上に大盛況だった、息子、憲宗の初めての「てんらんかい」。

それが「未知数なぼくたち」。

 

息子をアーティストにするなんて考えてなかった。

展覧会を開催するなんて考えもなかった。

 

ずっと子育てしてきた。

ただ、それだけ。

 

一体、何がどうしたかって、きっかけは憲宗が描いたニンジャの絵で作った、ポケットティッシュ。

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憲宗が描いた絵は、それまでも年賀状にしたり連絡ノートの表紙にしたりと色々に楽しんできた。

特別支援学校に入学し、まさかの転学。

2年生から地域の特別支援学級に入り、私がゴールデンコンビと呼んだ先生2人のおかげで、私自身もひと息つけたのかな?

何か形にして、これまでお世話になった方々に「憲宗、こんなに成長しました!」ってお礼をしたいと思い、作ったポケットティッシュ。

それも1000個(笑)

配ったよね。

 

主治医はもちろん、かかりつけの小児科や歯医者さんへも持参。

学校の先生から、幼稚園、保育園の先生。私の大好きなベビーシッターさん。

たっくさんの方々に配って歩いた。

そしたら「他に何か作ったら、売ってよ」と言われ。

「はぁ?」

「展覧会開きなさい」と言われ。

「はぁぁ??」

マジャコング並に言ったよね。

 

 もうね、皆さんが次々に「どうぞー」つって、扉を開いてくれる。

でもって私も「おじゃましまーす!」つって、入ってく。

 

ここで遠慮はない。

そうさ、だって全力で子育てしてきたんだから。

 

そんなこんなではじめてのてんらんかい「未知数なぼくたち」が開催され、Tシャツを販売した。

 

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成功するとかしないとか、そんなことは頭になかった。

「憲宗のてんらんかいを楽しみ尽くそう」

頭の中はそれのみだった。

 

「てんらんかい」開催の絶対条件で、渋々始めたフェイスブック

日々流れていくタイムラインを見ながら、記録を残したいと思った。

フェイスブックとはまた別の、毎日の連絡帳には書かれることのない内容で。

そんな訳でのブログデビュー。

 

憲宗の子育てはとにかく抱腹絶倒。

とは言え、楽しいだけの子育てなんかじゃない。

小さい頃だって、今だってそれはそう。

汚い言葉を投げつけられることもある。

社会の理不尽さに親子で苦しんだときもあった。

ストレスでがんになって、4年前の夏に主治医も驚くリンパ転移。

周りから「短命」とささやかれ、若くして死んでも仕方ないやと、思ってた。

運命なんて、寿命なんて、諦めるとかじゃなく、受け入れるものだと思ってた。

 

でも今は。

生きていたいと。

強く思う。

 

お姉ちゃんらしい長女。

お兄ちゃんらしい次女。

そして、

私にとってシャーマンである息子の憲宗。

 

この子達のこれから輝く姿を

見ない訳にはいかない。