ちゃんと今を生きてるかい?

耳が聞こえず言葉を持たない息子が教えてくれたこと。「未知数なぼくたち」絵会話アーティスト武田憲宗の活動や家族の日常を記録。金髪で、がんサバイバーの母ちゃんは気合を入れて子育て中。

オレオレ詐欺にはご注意を!!

実は最近、北海道では「オレオレ詐欺」の被害が再び増加傾向。

啓発活動の一環で、ここにアーーーーーップするのは、知人Tさんが振り込む間際まで気付かずに、すっかり息子だと思い込んでしまったという体験談です。プラス、武田家の体験談も是非とも今後の身を守る参考にして頂ければと思います。

身近な人の、普通の一言がこんな展開になってしまうだなんて、驚きでした。

 

Xデー。 自宅の電話を取ったのは、Tさんのご主人でした。

Tさんが電話を変わると、受話器の向こうの『息子』から

「意気投合した女性と一晩遊んだら妊娠させてしまい、彼女が仕事を辞めなくてはならないからと弁護士を通じて300万を請求された。こちらの弁護士が150万で和解出来るように話をつけてくれたから、どうかお金を貸してほしい」

との話だった。

そんなの五分五分の話じゃない。
しかも300万が150万て、随分と話がいいわね。

と、思いつつ

「そんな金額はすぐには用意できない。2~3日はかかるわよ」

と、答えたTさん。

 

この手の詐欺は定番中の定番。

バリバリのキャリアウーマン。今でも仕事とボランティアに忙しくシニアリーダーでもあるTさんは、傍から見ると、オレオレ詐欺には絶対に引っ掛からないタイプ。

では、どうして振り込むぎりぎりまでTさんは気付かなかったのか??

 

最初の電話を取ったのはご主人でした。

「息子からの電話だ」 とご主人に言われ受話器を受け取ったTさんは、息子の声がいつもと違うことには気づいたものの、最初のご主人の言葉で完全に息子だと思い込んでしまったそうです。

 「携帯は壊れてドコモで借りてるから番号が違う」という話も、絶対に息子だと信じている状況では疑うことがないんですね。

本当に他人事ではありません。Tさんはお金を用意する間際に、ちょっとおかしいかな?と気付き、振り込みをまぬがれました。
みなさん、気を付けましょうね。

 

因みに武田家の体験談を一つ。

久しぶりに実家に電話をかけた父ちゃん。

 

父ちゃん 「あー、オレ。。。」

武田母 「家には息子なんていなーーーい!!」

ガシャン!!

ツーッ。。ツーッ。。。

 

武田母、最強。

🍧夏休み家出合戦

気が付くと憲宗がいない。。。

 

はぁ。。。またか、消えた少年。

憲宗の家出は今に始まった事じゃない。そーとー年季入ってますよ。

テーブルに並んだ晩ごはんを見ては、「気に入らない」と裸で出ていった。

堂々と全裸で歩く姿は、まさに原住民イゾラド。
ここって南米だった?と錯覚。

でもって、裏の駐在のお巡りさんを従えて、どうだと言わんばかりに帰宅。

最近は衣服をまとってるだけ、まだまし。

随分と現代人らしくなったもんだ。

 

夜中に目が覚め、私が背中を向けて寝ていることが気に入らず、家出。

私が長女や次女と忙しそうに話をしていると、仲間はずれか。。と、家出。

私が疲れてソファーでうとうとするのが気に入らないと、家出。

しゃーねーだろー。

アスリートでもないのに、お前さんと毎日プールだのスケートだのって 。

疲れて寝るわな。

 

つか、一時は落ち着いてたんだけどなー。

家出行為に疲れ、主治医に相談すると意図も簡単に答えが返ってきた。

「やり返したら?」

って。

 

私 「やり返すの??」

主治医 「そう、やり返すの」

私 「やっぱ、そんなもん?」

主治医 「うん。そんなもん」

 

てー事で、やり返したあの日からは、落ち着いてたんだけれど。。。

この夏休み、頻繁に繰り返される家出に体力、気力の限界を感じた私も負けじと

「沖縄行っから」

つって、日本地図を見せ、右手で飛行機の手話サイン。

「じゃぁな」 つって。

半泣きで抱きつく憲宗。

 

さすがに沖縄に行かれては困ると思ったのか、憲宗は「ぼく、いい子だよ」アピール。

夏休み終盤に、家出合戦もやっと終息。

 

そもそも今年の夏休みは、デイの利用が増えたから楽になるだろうと思っていたのが間違いだった。

憲宗がデイに行ってる間には、長女の三者懇談、次女の野球部の車出し、応援。。。エトセトラ。。。エトセトラ。。。

 

なめんなよ夏休み、そんな甘くねーぞー。

 

そしてデイに行きたくない時は熱を出す憲宗。。。謎の体温コントロール

これも、いつもの事 (T_T) 

 

過労の証ヘルペスが私の体のあっちにも、こっちにも。。。

全く休めないのに「夏休み」ってネーミングがこれまた腹立つんだよなー。

ネコ、サバイバルを生きる❗ 後編

猫の生態を全く知らない私達は、どうやって探したら良いのかさえわからない。

父ちゃんが数人の友人に相談すると、皆口を揃えて「今ごろキツネに食われてるだろう。生きていたら、それこそ奇跡だ」と。私達は厳しい現実を痛感した。

それでも「ネコは動き回らないから、同じ場所で待っているかも知れない。ネコと家族の匂いのついた物を持っていくと良い」とのアドバイスに、二日後、私は山に向かった。

 

その朝、うとうとする中で見た夢に「絶対に見付けられる❗」と確信を持ち、それでも、万が一を思うと涙が止まらなくて、運転中はずっと山奥にいるネコに話しかけ続けた。

「今行くからね❗ 生きて待ってて❗」

 

現地に着くと直ぐ、懐中電灯でコンテナの下を照らし、建物の隙間や草の茂み、大きな鍋の中も探した。

「ネコー」

「ネコー。一緒に帰ろー。ネコー」

何度も何度も呼び続けた。

どのくらい経ったかな。

暫くするとどこかから小さな小さなネコの鳴き声。

 

「ニャー」

 

空耳じゃない❗❗

生きてる❗ 近くにいる❗❗

「ネコ❗」

「ニャー」

「ネコ❗」

「ニャー」

何度も繰り返しながら声のする場所を探し、法面を登って背丈程の草をかき分けると。。。小さなネコがひっそりとたたずんでそこに座っていた。。。(涙)(涙)(涙)

 

直ぐに抱きしめ「ごめんね。ごめんね。生きててくれてありがとう。一緒に帰ろう。」と語りかけると、それに答えるように頭を擦り付けてくるネコ(涙)

あんな大雨だったにも関わらず、体はきれいなまま、傷もない。

首輪が無いのはなぜ?

何者かに襲われて、命拾いしたのだろうか。

ちょっと痩せたのが痛々しい。

札幌までの帰路は、ずっと私の膝から離れずに眠り続けた。

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疲れたよね。疲れ果てたよね。

お家に帰ろうね。

 

 

命懸けで、大切な事を教えてくれたネコ。

家族の一人一人がメッセージを受け取りました。

改めて小さなネコからいのちの大きさを学んだ武田家。

ある日突然やって来たこの子は、天からの授かり物。相応しい飼い主にならなければと、家族で心に誓いました。

生きててくれて、ありがとう。

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ネコ、サバイバルを生きる❗ 前編

さぁ❗ 夏休み恒例のキャンプー❗

行ってみよーー❗❗

って前日は雨も雨だよ、大雨。

当日の予報も一日中雨だけれど、晴れ男憲宗を信じて決行した訳ですよ。 

札幌から車で2時間、到着すると予報にはなかった晴れ間が~♪

さすが❗ 晴れ男、憲宗~❗

ヒュー♪ヒュー♪

早速、 今回のメインイベントであります~ボート遊びを楽しみ、ピザと焼き肉を食べ、五右衛門風呂でさっぱりな一日~♪♪♪

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今度は泊まりで来たいな。星がきれいだろうな。。。なんて思いながら大人が片づけに忙しくなると、哀しいかな、事件は起きる。。。

 

かーちゃん!!!

ネコがいない!!!

 

 

なんだとぉぉぉーーーー!!!!! 

 

 

 

かくかくしかじか、事故が起きる時ってのは、ちょっとしたタイミングの悪さなんかが不運なほど重なってしまうもんでね。。。

いったい全体どうした事か、今朝はネコを連れて来ちゃっちゃった訳で。

で、車から降ろさない約束が、降ろしちゃった訳で。。。

 

皆で探したものの、この広大な山の中、小さなネコは見付からず。。。帰宅時間が迫り、泣く泣く帰路についた私達。。。

余りにも自宅から遠すぎるその場所の地主さんに後を託し、「後日また来ます」と言うことしか出来なかった。。。(涙)

 

車内はまるでお葬式。

キャンプには行かなかった父ちゃんと長女。

長女はショックと怒りで、ほとんど口を利いてくれず、父ちゃんがパイプ役となってくれた。

ネコを抱いていた温もりが忘れられず、鈴の音を聞けばそれは空耳で、食事も喉を通らない。 

 

外は警報が出る程の大雨がいつまでも止まない。

キツネにたぬき、ヘビや熊もいると言うのに。。。小さなあの子は体を震えさせて怯えているかと思うと、涙が止まらない。。。

ごめんね。

ごめんね。

お願い。どうか生き延びて。。。

 

初めての電話

ここ最近、何かあるたびに

「電話かけよう!!」

って言ってる憲宗。

 

テレビで欲しいものを見つけては

「電話かけよう!!」

私の体にイボがあるのを見つけては

「電話かけよう!!」

 

って、余計なお世話。

 

そんな電話に興味ありありの憲宗、今朝はわざとにプールバッグを忘れて登校。

しかも玄関を出た階段室に置いてある。。(-"-)

学校に連絡すると、担任は

「憲宗 『電話だな!』 って言ってます」

だって。。。

で、しばらくしてきたよね、電話。

なにかしら声は出してる。

意味としては「オレってば、うっかり落としちゃったんだ」なんて事を言ってるよ、この子。わざとのくせに。

 

声が嬉しそう。

そんな憲宗の初めての電話(笑)

 

3時間目にプールバッグを届けると、大喜びで担任に事情報告の憲宗。

「肩にかけてたら、ツルって滑って落としちゃったんだ。」

なんつって。

おどけた奴だ。

「かーちゃんが届けてくれたから、オレ泳げる!!」

って、超ご機嫌♪

そう、見学者はお勉強ですから~。

 

電話がかけれたってこと、ちゃんとわかってもらえたってことは、嬉しかったんだね。

でも、わざとはやめてくれ。

私の唇には過労の証、口唇ヘルペスが居座ってるよ。

軽くノイローゼ

「この子がおしゃべりにならないとは限らないからね」

 
何年前だろう。
まだしゃべりもしない憲宗を前に、主治医が私に言ったセリフ。
 
何となくねー、そんな気もしてたけど。
 
してたけど。
 
けど。
 
 
ここまでしゃべるかねー。
私が何をしてようが、どんな時だろうが、しゃべるわ。しゃべるわ。
 
しゃべれないのに、おしゃべりって。。。どんだけよって??

そう、例えて言うなら千原せいじ
相手がどこの国の人だろうが、自分の言語とジェスチャーでがんがんしゃべる。
なぜか伝わる、謎のコミュニケーション能力。
 
 
自宅のキッチンは、壁に遮られリビングが全く見えない。
建てる時の私の意見は却下され、築かれた偉大な壁。壮大な壁。
 
これがベルリンの壁なら、ハンマーで叩き崩してやりたい所だが。。。そうも行かず(涙)
 
私は憲宗に呼ばれる度に、狂った鳩時計の様に、キッチンを出たり。。。入ったり。。。
 
聞こえない子には「わかったよー」なんつって大声出しても、聞こえないからね。
キッチンをとびだしては「わかったよ」と、胸をトントンと叩かなくてはならない。
 
例え、絶好のタイミングで油から上げなくてはいけないかき揚げがあったとしても❗
魚を捌いて、何かの事件のように血まみれの手だったとしても❗❗
麺がゆで上がって、タイマーが鳴り響いていたとしても❗❗❗
 
私は鳩。。。
 
呼ばれたら、出て行くの(涙)

言の葉大賞 毛利公一さん

授賞式の前に授賞式に参加する方とSNSで繋がって、授賞式に会うことができたら楽しいんじゃないかなー。

なーんて、ひらめいちゃった私。むふっ。

とは言え、私がこんな行動に出るとは自分でも驚き。
今思うと、毛利さんに出会えるようになっていたんだろうな。

検索してみると。。。ブログに書いてる人、はっけーーーん♪♪♪

奥様が入選されて、授賞式には一緒に行きますって書いてある。

 

毛利公一さん。

 

色々と活動されてる方みたい。

フェイスブックを覗くと。。。事故で車いすと書いてある。

 

会いたいと強く思った。

授賞式会場で、声をかけさせて頂いくと、快く応じてくれるご夫妻。

なんだろう、少しお話すると初対面とは思えないこの感じ。

でもって、驚いたことに9月には札幌にいらっしゃるとか!!

なにかお手伝いできないだろうか。

 

障害や病気を抱えても、前向きで明るい人はたくさん知ってる。

でも、毛利さん。

ここまですごい人って、そうそう知らない。

瞬きしかできなかった。。。それ以外の全ての自由を奪われてもなお、心の自由は失わなかった毛利さん。

その強さ。

その笑顔から強い、強いエネルギー感じる。

きっと彼なら、どんな壁だって乗り越えて行けるはず。

 

可愛らしい奥様とともに人生を歩む毛利さん。

自分の足で立ち上がり「世界一」になる日を信じて、私も応援します!!

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